【【かほるこ・つうしん】】《文化芸術の巻》
上野東照宮ぼたん祭と芸大奏楽堂
私の作品をいつも歌っている歌手で
合唱の指導者が、芸大の奏楽堂で
演奏会をしました。
日本最初の洋式音楽ホールで文化財として
建築遺産に指定されている、由緒あるホールです。
その演奏会が始まる、前の時間を利用して、
東照宮の牡丹園を散策して来ました。
まずは家康・吉宗・慶喜の三柱に
お参りした後、牡丹園へ。
丁度期間の真っ最中で、園内は
まるで白粉(おしろい)のような
香りがかすかに立ちこめていました。
牡丹の別名は「富貴草」「富貴花」「百花王」「花王」
「花神」「花中の王」「百花の王」「天香国色」
「深見草」「二十日草(廿日草)」「忘れ草」
「鎧草」「ぼうたん」「ぼうたんぐさ」など多数あります。
もともとは、中国の花です。
俳句の季語に牡丹は
春夏秋冬みんな入っているのも面白いですね。
【春】
「牡丹の芽」、 「牡丹百合」(チューリップのこと)
といったら春の季語。
牡丹の枯れた枝の先に、
燃えるような、焔のような若芽が吹き出すのは
やはり春そのものでしょう。
牡丹の芽の日かげれば焔消ゆ 高浜虚子
【夏】
「牡丹」、「牡丹菜」
といったら夏の季語です。
牡丹散って打ち重なりぬ二三片 谷口蕪村
白牡丹というといへども紅ほのか 高浜虚子
【秋】
「牡丹植う」、「牡丹根分け」
は秋の季語です。
この時期、移植するんですね。根本から出ている「ひこばえ」を
掻き取って植え直したり、
接ぎ木は花の悪いものを台木にして、良い花の
枝をついだり。
駅にて買い今年は咲かぬ牡丹植えぬ 園田青井
【冬】
「寒牡丹」 「冬牡丹」 「牡丹雪」
は冬の季語です。
ご存じのように、藁で囲って培養します。
恥じらう女性のようですね。
方丈の庭あたたかし寒牡丹 鳥居良光
よろこびはかなしみに似し冬牡丹 山口青邨
ゆっくり見てまわって出口にさしかかると
寛永寺の鐘の音が彼方から聞こえてきました。
なんとも風情がありますね。
東照宮の牡丹祭りは、冬(1月1日~2月中旬)と
春(4月中旬~5月上旬)の2回行われます。
演奏会も終わり、気持ちよい夜風に
ふかれながら、公園のなかを帰ってきました。
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